脳死・臓器移植関連


by miya-neta2
毎日jp(毎日新聞)


 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 政治>

 臓器移植法改正案は、26日に参院本会議で審議入りする。今のところ、衆院を通過したA案と参院有志による対案の2法案で議論が展開されそうだ。ただ、脳死を「一般的な人の死」とするA案への支持には濃淡があり、審議は「A案VS参院有志案」という単純な構図にはとどまらない可能性もある。A案の修正を巡って議論が混とんとする事態も予想される中、成立前に衆院が解散されれば廃案となる事情も絡み、審議の行方は見通せない。【鈴木直】

 A案は脳死を人の死とし、本人が拒否しなければ家族の同意で年齢にかかわらず臓器摘出が可能となる。参院では自民、民主両党の医師の議員らが中心に推している。

 これに対し、参院有志案の死の定義は、本人が臓器提供の意思を示していた場合に限り脳死を死と認める現行法を維持している。現行法との違いは、内閣府に「子どもの脳死臨調」を設置し、1年以内に脳死判定基準などを検討するとしている点。A案に慎重な民主党の千葉景子氏らが提出し、共産党を含む野党各党の52人が賛意を示す。全参院議員の2割を超す勢力だ。

 ただ、今後の審議はA案と参院有志案の対立ばかりでなく、A案派内の論争にも発展しかねない状況となりつつある。

 「とにかく、『脳死は人の死』というのはまずい」。24日、死の定義を現行法通りとしたD案(廃案)を衆院に提出したグループに近い参院議員は、A案の修正が必要との考えをにじませた。

 移植の推進を願うA案寄りの議員の中にも、死の定義の変更には慎重な人も少なくない。A案は「臓器移植を行う場合のみ法的脳死判定を受ける」とした現行法の規定を削除しているが、「中間派」を取り込むため、A案支持者の一部ではこの条文を復活させることなどが検討されている。また、A案の「親族への臓器優先提供規定」の廃止を検討している議員もいる。

 衆院ではA案に賛成した263人中、自民党が202人を占めた。このため、民主党のA案支持者には「民主側を固めれば大丈夫」との見方もあるが、ある自民党参院議員は「そんなに甘くない」と話し、修正も選択肢に入れるべきだと言う。

 ただ、A案支持者はこうした「現実派」ばかりでなく、修正を嫌う「理念派」も多い。両者が衝突する恐れもあり、簡単に修正には踏み出せない。A案側から早々に修正案を出すと、「ブレた」との印象を与えかねないという思惑もある。

 一方、参院有志案を提出した側も、必ずしも一枚岩ではない。24日午前、民主系会派の勉強会で、参院有志案の提出者の一人、谷岡郁子氏(民主)は「法制定後であっても子どもの脳死臨調的なものを持った方がいいのではないか」と語った。有志案の柱「子どもの脳死臨調」の設置を約束するなら、A案で構わないとも受け取られかねない発言だった。

 23日には民主党の西岡武夫参院議運委員長がA案の死の定義に疑問を示し、今国会での採決に消極的な姿勢を示す一幕もあった。参院でA案が修正されれば衆院の同意を得ねばならない。また、参院有志案が可決された場合も衆院での審議が必要で、いずれにせよ国会会期末(7月28日)に間に合わない可能性がある。

毎日新聞 2009年6月25日 東京朝刊
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# by miya-neta2 | 2009-06-28 13:37 | 脳死・臓器移植
Yahoo!ニュース


6月26日21時5分配信 毎日新聞

 臓器移植法改正案(A案)と、野党有志による対案は26日の参院本会議で趣旨説明が行われ、参院厚生労働委員会は30日から実質審議に入ることを決めた。「委員会審議は3~4回程度は必要」(自民参院議員)との声もあり、10日までに委員会審議を終え、翌週に採決するのが想定されるシナリオ。その前に衆院解散となれば参院で審議中の両法案も廃案となるため、東京都議選(7月3日告示、12日投票)前後の解散も取りざたされる中、関係者は麻生太郎首相の判断を注視している。

 「衆院は(A案を)大差で可決した。成立目前に解散すれば、意図的としか思えない。(移植を待つ)患者さんの気持ちを無視するものだ」。臓器移植を受けた人たちでつくるNPO法人「日本移植者協議会」の大久保通方理事長は改正案採決前の解散を懸念する。

 衆院を通過したA案は15歳以上の年齢制限を撤廃し、本人の生前の拒否がなければ臓器提供が可能になる内容。参院での慎重審議を求める声もあるが、審議に時間をかけるほど解散による「時間切れ廃案」となる可能性が強まる。A案提出者の冨岡勉衆院議員(自民)は「参院の良識にすがるしかない」と「迅速」審議を期待。中山太郎衆院議員(同)も「時間がないなら毎日でも審議すればいい」と話す。

 これに対し、「子どもの脳死臨調」を設置する対案の提出者は「拙速」審議を警戒。川田龍平参院議員(無所属)も「移植を待っている人のためにも議論はしっかりやりたい」と話す。対案に賛成する円より子参院議員(民主)も「会期末が近づいてから参院に送付され、大事な法案にもかかわらず政局に振り回されていること自体が残念だ」と指摘する。【鈴木直】

最終更新:6月27日1時27分
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# by miya-neta2 | 2009-06-27 01:27 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):政治


2009年6月20日3時1分

 「脳死は人の死」を前提にした臓器移植法改正のA案が衆院で可決されたことを受け、参院の民主、社民両党などの有志議員は19日、週明けに「子ども脳死臨調」の設置を求める独自案を提出する方針を固めた。来週から参院でA案と一緒に審議される予定。

 A案では、「脳死は人の死」とみなすことで提供者の生前同意を必須条件から外し、家族の同意があれば0歳から臓器提供できる。しかし、子どもの脳は回復力が強く、小児の脳死判定基準は専門家の間でもなお議論がある。親の虐待で脳死状態になる子どももおり、A案は移植を望む患者団体が支持しているが、大幅な要件の緩和には批判もある。

 こうした声を踏まえ、独自案では、衆参両院の同意を得て、首相が任命した15人以内の有識者で構成する脳死臨調を設置することを盛り込む。

 (1)子どもの脳死判定基準(2)子どもの自己決定や親の関与が認められる範囲(3)虐待を受けた子どもからの臓器摘出を防ぐ仕組みなどを検討する。

  世界保健機関(WHO)が来年の総会で渡航移植の規制を目指した指針改定をする見通しで、子どもの渡航移植は難しくなっており、施行後、1年以内の答申を求める。

 提出者の森ゆうこ議員(民主)らは当初、脳死判定基準を厳格化するC案を基に独自案の提出を検討していた。しかし、C案は「要件が厳しすぎる」と移植学会などの批判があり、子どもの脳死など異論が強い問題は、最新の科学的な知見を基にした脳死臨調の検討に委ねることにした。

 参院には、脳死を人の死とは認めない宗教団体などと関係が深く、移植を推進するA案に抵抗感のある議員も多いとされる。(南彰、北林晃治)
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# by miya-neta2 | 2009-06-20 03:01 | 脳死・臓器移植
MSN産経ニュース


2009.6.19 21:09

 臓器移植法改正案A案の衆院通過を受け、浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)は19日、参院での慎重な審議を求める要望書を、江田五月参院議長あてに送ったと発表した。

 同案で脳死を一律に人の死とし本人の意思表示を必要としないと規定していることや、子供の脳死判定基準を検証する必要があるなど課題が多いと指摘。「命の尊厳(重さ)という点を考えると大きな懸念を感じる」としている。
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# by miya-neta2 | 2009-06-19 21:09 | 脳死・臓器移植
MSN産経ニュース


2009.6.19 20:17

 与野党は19日、衆院が可決した臓器移植法改正案のA案について、24日の参院本会議で趣旨説明を行う方向で調整に入った。だが、民主党は参院厚生労働委員会での実質審議入りは「勉強不足」を理由に急がない姿勢。同党の簗瀬進参院国対委員長は19日の記者会見で「臓器移植法改正案の厚労委の審議入りは再来週にも可能ではないか」と述べ、実質審議入りは30日以降との見通しを示した。

 与党側は19日、同日の参院本会議でA案の趣旨説明を行うよう主張した。だが民主党は24日の本会議でA案と対案の趣旨説明を行う方針。民主、社民両党の参院有志が「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」を設置する独自の改正案を対案として提出する準備を進めているためだ。

 独自案は、脳死判定基準を厳格化するC案をベースに検討したが、幅広い支持を得られるよう厳格化の項目を削除。C案より現行法の枠組みを維持する内容となった。来週中に参院に提出、A案と同時に本会議で趣旨説明を行う見通しだ。

 民主党は参院厚生労働委で母子加算手当を復活させる生活保護法改正案の審議を優先させる方針だ。

 一方、海賊対処法、改正国民年金法、改正租税特別措置法の重要3法が19日の参院本会議で野党の反対多数で否決されたが、その後の衆院本会議で与党が出席議員の3分の2以上の賛成で再可決し、成立した。

 麻生太郎首相は同夜、首相官邸で記者団に衆院解散の時期について「まだいろいろ法案が残っているので、最終的に判断を私の方でする」と述べた。
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# by miya-neta2 | 2009-06-19 20:17 | 脳死・臓器移植
毎日jp(毎日新聞)


 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇民主「最優先ではない」

 臓器移植法改正案の審議は今後、参院厚生労働委員会に舞台を移すが、その行方は極めて流動的だ。

 参院審議は第1党の民主党がカギを握る。18日の衆院本会議で民主党の投票結果は、賛成41に対し反対64。参院民主党にもA案に慎重な議員は多いとみられている。97年に成立した現行法は、衆院通過時は「脳死は人の死」とする法案だった。だが、参院で修正され、本人が書面で臓器提供をする意思を示し、親族も同意している場合のみ、脳死を人の死とする今の法体系に落ち着いた。

 与党側は18日、19日の参院本会議でA案の趣旨説明をするよう提案した。だが、野党側は新たな改正案提出の動きを踏まえ、「他の案が出そろうのを待ちたい」と拒否。審議入りは来週以降に持ち越された。民主党の輿石東参院議員会長は18日の会見で、A案の審議について「最優先でやらなければならないとは思っていない」と慎重な姿勢をにじませた。

 民主党の森ゆうこ、社民党の近藤正道両参院議員らは、A案の参院送付に備え、脳死の定義を厳格化したC案を基にした対案をまとめている。子供の脳死判定は難しいとして、「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」(子ども脳死臨調)の設置を求める考えだ。

 審議を進める際のハードルも高い。A案を修正する選択肢はあるが、党議拘束がないため、協議は各党の国対委員会以外のルートで行わざるを得ず、時間がかかりそうだ。しかもA案提出議員には修正への拒否感が強い。

 参院民主党は、臓器移植法改正案より、廃止された生活保護の母子加算を復活させる法案審議を優先する方針。7月28日の会期末まで1カ月あまり。主な政党は党議拘束をかけておらず、仮にA案が否決された場合、衆院で3分の2以上の賛成で再可決するのは難しい状況だ。

 参院自民党には「衆院の結果に乗る議員が多いのでは」との楽観論もある。ただ、細田博之幹事長は18日、記者団に「参院の自主性に委ねたい。働きかけはしない」と語った。細田氏らは、臓器移植法改正を今期限りで引退する河野洋平衆院議長の花道にしようと、党内議論を促してきた。参院側にはこうした「けん引役」が見当たらない。【山田夢留】

 ◇「子供救える」に支持 A案、分かりやすさで大差

 「まるで総選挙なみだ」。A案提出者の河野太郎衆院議員(自民)は18日付メールマガジンで、連日の票固め作業をこう表現した。採決後も記者団に「(263票は)ほぼ票読みの通り」と語った。

 そもそも97年の通常国会で、脳死を人の死とする当初案が衆院を通過した際は、賛成320票、反対148票だった。A案への底堅い支持があるところに「要件の厳しいD案では移植数が増えない」とのA案提出者らの主張が功を奏した、とある野党議員は言う。

 それでもA案への賛成が、反対を100票近く上回ったことに、驚きの声も上がった。D案提出者の一人は「議論を重ねてきた議員にはA案の問題点が見え、慎重な意見が多かったのに……。(採決では)『子供の命が救える』側面だけをみて多くがA案に流れたのだろう」と分析する。

 「勝ち馬に乗る意識が働いた」という指摘もある。議長席前の投票箱には、白票(賛成)と青票(反対)が積み上がっていく。自民党幹部は「白票の束を見て賛成に流れた人も多かったのでは。直前に態度を変えた人もいたようだ」と見る。

 D案提出者はA案支持者の切り崩しを狙ったが、失敗に終わった。D案支持の議員は「D案に感じた好感触は、『AでもDでも良い』ということ」と振り返った。【鈴木直】

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 ◇臓器移植法改正案(A案)の要旨

 本案は、移植のための臓器摘出及び脳死判定にかかる要件について、本人の生前の臓器の提供等の意思が不明の場合に、遺族等が書面により承諾した場合を加える等の措置を講じようとするもので、その主な内容は次の通りである。

一 死亡した者の臓器提供の意思が不明な場合であって、遺族が書面により承諾している場合について、医師は、移植術に使用するために死体(脳死した者の身体を含む)から臓器を摘出することができるものとすること。

二 臓器の摘出において本人の脳死判定に従う意思が不明な場合であって、家族が書面により承諾している場合等について、医師は、脳死判定を行うことができるものとすること。

三 死亡した後に臓器を提供する意思を表示しようとする者等は、親族に対し当該臓器を優先的に提供する意思を書面により表示することができるものとすること。

四 政府は、死亡した被虐待児童から臓器が提供されることのないよう、移植医療にかかる業務に従事する者がその業務にかかる児童について虐待が行われた疑いの有無を確認し、及びその疑いがある場合に適切に対応するための方策に関し検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとすること。

五 この法律は、一部を除き公布の日から起算して1年を経過した日から施行すること。


毎日新聞 2009年6月19日 東京朝刊
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# by miya-neta2 | 2009-06-19 11:19 | 脳死・臓器移植
毎日jp(毎日新聞)


 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 衆院本会議で18日、臓器移植法改正4法案のうち、脳死を人の死と認め、15歳未満の子どもからの臓器提供を可能にする案(A案)が大差で可決された。本人の意思表示がなくても家族の同意で提供が可能になるため、脳死臓器移植の拡大に期待が集まる。一方、死の定義の変更には慎重論があるほか、現在の移植医療が抱える課題も多い。審議の舞台は参院に移るが、成立までにはなお議論が続く。【永山悦子、関東晋慈、奥野敦史】

 ◇世界では主流 国民的合意まだ

 「国際ルールに立てば、今回可決された改正案以外に選択肢はない。参院も世界の視点に立って判断してほしい」。A案可決後に衆院第1議員会館で開かれた記者会見で、臓器移植患者団体連絡会の見目(けんもく)政隆幹事は語気を強めた。

 世界の多くの国では、脳死状態になった人から、本人が同意していなくても、家族の同意で移植が可能としている。日本移植学会の資料によると、本人の意思表示を必要としない制度を持つスペインでは、100万人あたりの年間心臓提供者数が12・5人に達するが、日本はわずか0・05人だ。

 一方、A案が成立した場合、さまざまな課題が指摘されており、参院審議への「宿題」が山積している。

 改正案を審議した衆院厚生労働委員会では、「脳死を人の死」とすることに、「日本では受け入れられない」など異論が相次いだ。毎日新聞の世論調査でも、現行法通り「臓器提供の意思を示している人に限るべきだ」が52%と過半数を占めるなど、死の定義の変更に、国民的な合意があるとは言えない。

 脳死判定についても、特に子どもの判定の難しさが指摘されている。毎日新聞が小児科のある全国の約500病院で07年に実施した調査では、脳死状態と診断された後、1カ月以上心停止に至らない「長期脳死」の子どもが全国に少なくとも60人いた。A案を推進する専門家は「正確な判定ができていない例が含まれている」と指摘するが、田中英高・大阪医科大准教授(小児科学)は「後に自発呼吸が戻る例もあり、多くの小児科医が子どもの脳死判定は難しいと感じている」と話す。

 また、脳死状態の患者が多く発生する救急医療現場は、人手不足が深刻で、移植数の拡大に対応しきれない可能性が高い。虐待されて脳死状態になった子どもが、本人の意思とは関係なく臓器提供の対象になる恐れを懸念する声も根強い。小児科医の多くは、虐待の有無について「適正に診断できるかどうか分からない」と考えているなど、A案が成立しても容易に移植が拡大するとは言い難い現状がある。

 世界保健機関(WHO)が来年5月に予定している臓器移植に関する指針改定では、腎臓などの生体移植や皮膚など組織移植の規制強化が求められているが、現行法には規定がない。〓島(ぬでしま)次郎・東京財団研究員(科学政策論)は「衆院の審議は死生観の議論に偏りすぎた。参院では、国際社会も求める課題に対応する審議が求められる」と話している。

 ◇提供者は81人 法施行後11年半で

 現行の臓器移植法では、法的脳死判定による死亡確認後に臓器提供が可能になる。移植できる臓器は、心臓、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸、眼球など。法施行後、11年半が経過したが、臓器提供者(ドナー)数は81人。年間10人前後で推移し、年間数千人のドナーがいる米国とは大きな差がある。

 成人を含め、移植を希望する患者は国内に約1万3000人いるとされ、移植待機患者の解消が大きな課題になっている。脳死による臓器提供が少ないため生体からの腎臓や肝臓移植に頼る状況となり、海外に比べ生体移植への依存度が突出して高い。

 一方、厚生労働省の研究班が06年に発表した調査結果によると、これまで国内で脳死移植できなかった15歳未満の子どもを含め国内の渡航移植患者は計522人。渡航先はアジアが中心で、増加傾向をたどっている。

 ◇「脳死」移植にのみ効力

 一般的な人の死は心臓が止まった心臓死だ。法律に定められてはいないが、医師が(1)心臓停止(2)呼吸停止(3)瞳孔の散大--という三つの兆候を確認して判断し国民が受け入れてきた。これに対し脳死は、人工呼吸器などで心臓は動いているものの、脳の機能が失われて治療しても回復しない状態を指す。医師は患者の深い昏睡(こんすい)など4項目を確認し臨床的に脳死診断を行う。さらに法的脳死判定を行う場合、自発呼吸の停止を含む5項目の確認を6時間以上あけて2回行う--という条件を満たす必要がある。

 脳死を人の死とするA案が成立した場合、移植を前提にしない治療でも脳死判定し死亡宣告につながるなど医療現場で混乱が起きるという懸念もある。衆院法制局によると、臓器移植法は臓器移植の手続きについて定めた法律で、その手続き以外に法律の効力は及ばない。このため、移植につながらない脳死判定による死亡宣告は法律上ありえないという。

 ◇A案なら提供者増える--日本移植学会副理事長の高原史郎・大阪大教授の話

 A案でなければ臓器提供者が増える可能性は皆無で、まずは一歩を踏み出せた。しかし今も日本で、臓器移植で助かる人が1日に20人も亡くなる現実があり、一日も早く法案を成立させ、施行してほしい。日本の医療界の移植技術は十分高いレベルにある。今後は提供家族に移植の手続きなどを説明する「移植コーディネーター」の充実、虐待児の見極めなど懸案とされている問題を、国民に誤解なく納得してもらえる形でクリアしていく必要がある。

 ◇日本は研究が不十分--米本昌平・東京大先端科学技術研究センター特任教授(科学史・科学論)の話

 (A案可決は)意外だ。多くの国が「脳死を人の死」としているというが、法律で定めているわけではない。米国や英国、フランスなどでは、脳死状態の判定はあくまで技術的な問題。医療者が慎重に脳死を死と解釈することを社会に問いかけながら、移植実績を積んできた。日本は立法の根拠となる研究が不十分だ。A案は参院で否決し、死について法で定義することの是非から議論しなければならない。

毎日新聞 2009年6月19日 東京朝刊
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# by miya-neta2 | 2009-06-19 11:15 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):政治


2009年6月19日2時2分

 臓器提供を増やすため、「脳死は人の死」という前提で、子どもからの提供にも道を開く臓器移植法改正のA案が18日、衆院本会議で可決され、参院に送られた。参院では、早期解散を求める第1党の民主党が法案審議をどう進めるかが焦点になる。移植要件緩和に慎重な議員らによる独自案提出の動きもあり、脳死を人の死と認めるかどうかをめぐっても、再び論戦が繰り広げられそうだ。

 A案は賛成263、反対167で可決された。自民、民主、公明など主要政党が党議拘束をかけずに採決に臨んだため、それぞれ党内で賛否が分かれた。自民党では、麻生首相(党総裁)が反対、細田博之幹事長が賛成、民主党では鳩山代表が反対、岡田克也幹事長が賛成、公明党では太田代表が反対、北側一雄幹事長が賛成と、党首と幹事長の投票行動が違った。民主、公明両党では反対が賛成を上回ったが、約300議席を有する自民党議員の3分の2が賛成したことが決め手となった。

 A案は参院でも過半数の賛成を得られれば成立するが、否決された場合、衆院での3分の2の再可決は困難とみられ、廃案になる可能性が高い。参院がA案の修正案やA案とは別の案を可決した場合は、改めて衆院で過半数の賛同を得る必要がある。参院で審議中に衆院が解散されれば、A案は廃案になる。

 参院の民主、社民両党を中心とした有志議員が検討している独自案は、臓器提供の範囲は現行法のままで、逆に脳死の定義を厳格化するC案を基本にしている。子どもからの臓器提供を認めるかどうかを有識者が検討する「こども脳死臨調」の設置を新たに盛り込む方針だ。衆院本会議で採決されずに廃案となったC案は、提出者3人のうち2人、法案提出への賛成者20人のうち17人を民主党議員が占めていた。


 野党多数の参院の国会運営では民主党が主導権を握るが、臓器移植法改正案の審議の進め方の方針は決まっていない。同党の輿石東参院議員会長は18日の記者会見で「党議拘束のない法案で、最優先と思っていない」と語ったが、その後の参院幹部らの協議では「早期解散を求めているのに採決を遅らせれば、首相に解散しない口実にされる」との声も上がった。

 ある参院幹部は「採決日程は党として政治判断が必要だ」と語り、衆院並みの審議時間で月内にも採決するか、来月28日までの残り会期を使って党内に反対論の根強いA案の修正協議を行うかなど、来週の党役員会などで対応を協議する。

〈A案の要点〉

(1)「脳死は人の死」という前提に立つ。ただし、本人・家族は脳死判定や臓器提供を拒める

(2)提供者に年齢制限なし。本人意思が不明の場合、家族が提供を決められる

(3)親族に優先して提供できる

(4)政府や自治体は移植医療の啓発、知識普及に必要な施策をとる

(5)虐待を受けた子が、親の判断で臓器提供をさせられないようにする

 〈脳死〉 脳幹を含むすべての脳の機能が完全に止まり、回復することがない状態。自発呼吸をつかさどる脳幹の機能が失われているので、人工呼吸器を使わないと呼吸できず、心停止に至る。

 現行の臓器移植法では、脳死からの臓器提供を望む意思をあらかじめ書面に残していた人が、実際に脳死になり、国のガイドラインに基づく法的脳死判定で確認された場合だけ、脳死は「人の死」になり、その人の臓器を摘出することができる。家族が拒めば、判定も摘出もできない。

 法的脳死判定は、複数の医師が、人工呼吸器を止めて自発呼吸がないかどうか調べる無呼吸テストなど5項目の検査を6時間あけて2回行う。

 臨床現場では、医師が治療方針を決めるため、患者が脳死状態かどうか調べることがある。その場合、法的脳死判定の検査項目から無呼吸テストを除くことが多い。いわゆる「植物状態」は脳幹の機能が残っていて自発呼吸があり、脳死とは異なる。

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# by miya-neta2 | 2009-06-19 02:02 | 脳死・臓器移植
毎日jp(毎日新聞)


 衆院本会議で18日、臓器移植法改正4法案のうち、脳死を人の死と認め、15歳未満の子どもからの臓器提供を可能にする案(A案)が大差で可決された。本人の意思表示がなくても家族の同意で提供が可能になるため、脳死臓器移植の拡大に期待が集まる。一方、死の定義の変更には慎重論があるほか、現在の移植医療が抱える課題も多い。審議の舞台は参院に移るが、成立までにはなお議論が続く。【永山悦子、関東晋慈、奥野敦史】

 「国際ルールに立てば、今回可決された改正案以外に選択肢はない。参院も世界の視点に立って判断してほしい」。A案可決後に衆院第1議員会館で開かれた記者会見で、臓器移植患者団体連絡会の見目(けんもく)政隆幹事は語気を強めた。

 世界の多くの国では、脳死状態になった人から、本人が同意していなくても、家族の同意で移植が可能としている。日本移植学会の資料によると、本人の意思表示を必要としない制度を持つスペインでは、100万人あたりの年間心臓提供者数が12.5人に達するが、日本はわずか0.05人だ。

 一方、A案が成立した場合、さまざまな課題が指摘されており、参院審議への「宿題」が山積している。

 改正案を審議した衆院厚生労働委員会では、「脳死を人の死」とすることに、「日本では受け入れられない」など異論が相次いだ。毎日新聞の世論調査でも、現行法通り「臓器提供の意思を示している人に限るべきだ」が52%と過半数を占めるなど、死の定義の変更に、国民的な合意があるとは言えない。

 脳死判定についても、特に子どもの判定の難しさが指摘されている。毎日新聞が小児科のある全国の約500病院で07年に実施した調査では、脳死状態と診断された後、1カ月以上心停止に至らない「長期脳死」の子どもが全国に少なくとも60人いた。A案を推進する専門家は「正確な判定ができていない例が含まれている」と指摘するが、田中英高・大阪医科大准教授(小児科学)は「後に自発呼吸が戻る例もあり、多くの小児科医が子どもの脳死判定は難しいと感じている」と話す。

 また、脳死状態の患者が多く発生する救急医療現場は、人手不足が深刻で、移植数の拡大に対応しきれない可能性が高い。虐待されて脳死状態になった子どもが、本人の意思とは関係なく臓器提供の対象になる恐れを懸念する声も根強い。小児科医の多くは、虐待の有無について「適正に診断できるかどうか分からない」と考えているなど、A案が成立しても容易に移植が拡大するとは言い難い現状がある。

 さらに、世界保健機関(WHO)が来年5月に予定している臓器移植に関する指針改定では、腎臓などの生体移植や皮膚など組織移植の規制強化が求められているが、現行法には規定がない。※島(ぬでしま)次郎・東京財団研究員(科学政策論)は「衆院の審議は死生観の議論に偏りすぎた。参院では、国際社会も求める課題に対応する審議が求められる」と話している。※は木へんに勝

 ◇「脳死」移植にのみ効力

 一般的な人の死は、心臓が止まった心臓死だ。法律に定められてはいないが、医師が(1)心臓停止(2)呼吸停止(3)瞳孔の散大--という三つの兆候を確認して判断し、国民が受け入れてきた。これに対し脳死は、人工呼吸器などで心臓は動いているものの、脳の機能が失われて治療しても回復しない状態を指す。法的脳死判定を行う場合、深い昏睡(こんすい)など5項目の確認を6時間以上あけて2回行う--という条件を満たす必要がある。

 脳死を人の死とするA案が成立した場合移植を前提にしない治療でも脳死判定し、死亡宣告につながるなど医療現場で混乱が起きるという懸念もある。衆院法制局によると、臓器移植法は臓器移植の手続きについて定めた法律で、その手続き以外に法律の効力は及ばない。このため、移植につながらない脳死判定による死亡宣告は法律上ありえないという。

 ◇提供者は81人

 現行の臓器移植法では、法的脳死判定による死亡確認後に臓器提供が可能になる。移植できる臓器は、心臓、肺、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸、眼球など。法施行後、11年半が経過したが、臓器提供者(ドナー)数は81人。年間10人前後で推移し、年間数千人のドナーがいる米国とは大きな差がある。

 成人を含め、移植を希望する患者は国内に約1万3000人いるとされ、移植待機患者の解消が大きな課題になっている。脳死による臓器提供が少ないため生体からの腎臓や肝臓移植に頼る状況となり、海外に比べ生体移植への依存度が突出して高い。

 一方、厚生労働省の研究班が06年に発表した調査結果によると、これまで国内で脳死移植できなかった15歳未満の子どもを含め国内の渡航移植患者は計522人。渡航先はアジアが中心で、増加傾向をたどっている。

毎日新聞 2009年6月18日 23時46分
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 23:46 | 脳死・臓器移植
毎日jp(毎日新聞)


 脳死を人の死とし、15歳未満の臓器提供に道を開く臓器移植法改正案が18日、衆院で可決された。「A案が成立すると、うちの子どものような生き方が認められなくなるのではないか」。長男みづほ君(9)が「長期脳死」の女性=関東在住=は、A案の大差での可決を知り、肩を落とした。

 みづほ君は00年、1歳のとき、原因不明のけいれんをきっかけに自発呼吸が止まり、脳内の血流も確認できなくなった。旧厚生省研究班がまとめた小児脳死判定基準の5項目のうち、人工呼吸器を外して自発呼吸がないことを確かめる「無呼吸テスト」以外はすべて満たした。それから8年、人工呼吸器をつけて自宅で過ごし、身長は伸び体重も増えた。

 「今後も移植が必要な人は、どんどん増えるだろう。さらに臓器が足りなくなれば、死の線引きが変わり、私たちの方へ近寄ってくるかもしれない」と不安を口にする。

 みづほ君は、この1年、状態は安定している。女性は「この子は『延命』しているのではない。こういう『生き方』をしている。参院の審議と判断に期待したい」と話した。【大場あい】

毎日新聞 2009年6月18日 22時01分(最終更新 6月19日 1時36分)
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 22:01 | 脳死・臓器移植
時事ドットコム


 臓器移植法改正案のうち、A案が衆院本会議で可決されたことについて与野党幹部が18日、それぞれコメントした。自民党の細田博之幹事長は国会内で記者団に、A案に賛成したことを明らかにし、「(移植を望む)多くの方々を助けることが第一の目的になっており、いいのではないか」と評価した。移植経験者である河野洋平衆院議長も「結論が出たことを大変喜んでいる」と語った。

 一方、民主党の鳩山由紀夫代表や公明党の太田昭宏代表はA案に反対した。鳩山氏は記者団に、その理由を「脳死を人の死と言い切れるかどうかという思いがあった」と指摘し、「D案が良かった」と語った。太田氏は「B案を考えていた。生命は自分自身のもので、どこまでも自分自身の決定が不可欠だ」と強調した。

 採決を棄権した共産党の志位和夫委員長は記者会見で、「拙速なやり方をしたのは大変遺憾だ。国民的議論で合意形成を図るべきだった」とし、C案提出者の社民党の阿部知子政審会長は「どれほどの議員がA案の内容を知って賛成したのか疑問だ」と懸念を示した。国民新党の亀井久興幹事長は棄権したことに関し、「有権者から、人の生死や倫理観、宗教観の判断まで託されているとは思えない」と語った。(2009/06/18-21:36)
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 21:36 | 脳死・臓器移植
MSN産経ニュース


2009.6.18 19:57

 18日の衆院本会議の採決で、臓器移植法改正案のA案に賛成票を投じた割合は自民党が67%の202人、民主党は37%の41人、公明党は39%の12人。賛成票263票のうち7割以上を自民党が占めた。

 自民党で反対したのは麻生太郎首相を含む77人。首相は反対した理由について「脳死については世の中の意見がきっちり固まっていないのではないか」と述べ、大人は現行法の枠組みのままで、15歳未満は条件付きで臓器提供を認めるD案に投票するつもりだったことを明らかにした。法案の成立が衆院の解散時期に与える影響については「ないと思う」と述べた。

 民主、公明両党は賛成票より反対票が多く、民主党が賛成41に反対65。公明党は賛成12に対し反対18だった。A案にある「脳死を人の死」と認めることへの抵抗感をもち、B案やD案など他案への賛同者が多かったためとみられる。社民党は全員反対。共産党は党方針で9人全員が棄権した。

 個別の投票行動では自民、公明、民主各党の総裁・代表はいずれも反対票を投じたのに対し、細田博之、北側一雄、岡田克也の3幹事長はいずれも賛成で党首と異なる判断。首相の女房役の河村建夫官房長官も賛成票を投じ、首相と賛否がわかれた。

 小沢一郎民主党代表代行は賛成。小泉純一郎、福田康夫、森喜朗元首相も賛成に回った。安倍晋三元首相、与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は棄権した。
 (全衆院議員の投票結果はMSN産経に掲載しました)
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 19:57 | 脳死・臓器移植
(2ページ) - MSN産経ニュース


2009.6.18 19:35

 18日に衆院本会議で可決された臓器移植法改正A案に対する全国会議員の投票行動は次の通り。 

 臓器移植法改正案(A案)の賛否

 【可とする者】(賛成)

 ▽自民党(202人)
 赤間二郎/安次富修/逢沢一郎/愛知和男/赤城徳彦/赤沢亮正/甘利明/井上喜一/井上信治/井脇ノブ子/伊藤公介/伊藤忠彦/伊藤達也/飯島夕雁/石崎岳/石田真敏/泉原保二/稲葉大和/猪口邦子/今津寛/岩永峯一/岩屋毅/宇野治/上野賢一郎/浮島敏男/臼井日出男/江崎鉄磨/江崎洋一郎/衛藤征士郎/遠藤宣彦/小川友一/小此木八郎/小野次郎/小野晋也/小渕優子/尾身幸次/越智隆雄/近江屋信広/大高松男/大塚高司/大塚拓/大野功統/大前繁雄/大村秀章/岡下信子/岡本芳郎/奥野信亮/加藤勝信/加藤紘一/海部俊樹/片山さつき/金子一義/金子善次郎/金子恭之/亀井善太郎/亀岡偉民/川崎二郎/河井克行/河村建夫/瓦力/木原稔/木村太郎/木村隆秀/木村勉/木村義雄/岸田文雄/北川知克/北村茂男/久間章生/倉田雅年/小池百合子/小泉純一郎/小坂憲次/小島敏男/小杉隆/木挽司/河野太郎/河本三郎/高村正彦/近藤三津枝/近藤基彦/佐田玄一郎/佐藤勉/佐藤ゆかり/佐藤錬/坂井学/坂本哲志/桜井郁三/桜田義孝/笹川堯/清水鴻一郎/清水清一朗/塩崎恭久/篠田陽介/柴山昌彦/島村宜伸/新藤義孝/菅義偉/菅原一秀/杉浦正健/杉田元司/杉村太蔵/鈴木俊一/鈴木淳司/鈴木恒夫/園田博之/田中和徳/田中良生/田野瀬良太郎/田村憲久/平将明/高市早苗/竹本直一/谷公一/谷川弥一/谷本龍哉/玉沢徳一郎/中馬弘毅/津島雄二/土屋品子/渡嘉敷奈緒美/戸井田徹/渡海紀三朗/土井亨/徳田毅/冨岡勉/中川秀直/中川泰宏/中谷元/中野正志/中山太郎/仲村正治/永岡桂子/長崎幸太郎/長島忠美/長勢甚遠/二階俊博/西村康稔/西銘恒三郎/西本勝子/額賀福志郎/野田聖子/野田毅/萩生田光一/萩山教厳/橋本岳/馳浩/鳩山邦夫/浜田靖一/林幹雄/原田憲治/原田令嗣/原田義昭/平井卓也/深谷隆司/福岡資麿/福田峰之/福田康夫/藤井勇治/藤田幹雄/藤野真紀子/船田元/古川禎久/古屋圭司/細田博之/馬渡龍治/牧原秀樹/町村信孝/松浪健四郎/松浪健太/松本純/松本文明/三ツ林隆志/三原朝彦/御法川信英/宮腰光寛/宮沢洋一/武藤容治/村田吉隆/茂木敏充/盛山正仁/森英介/森喜朗/森山裕/森山真弓/山際大志郎/矢野隆司/谷津義男/安井潤一郎/保岡興治/柳沢伯夫/柳本卓治/山内康一/山口俊一/山口泰明/山本明彦/山本拓/吉川貴盛/吉田六左エ門/吉野正芳/渡辺具能/渡部篤

 ▽民主党・無所属クラブ(41人)
 安住淳/赤松広隆/石川知裕/石関貴史/市村浩一郎/内山晃/小沢一郎/大畠章宏/太田和美/逢坂誠二/岡田克也/川端達夫/菅直人/吉良州司/黄川田徹/小平忠正/小宮山洋子/近藤洋介/下条みつ/神風英男/仙谷由人/田嶋要/田村謙治/高山智司/津村啓介/土肥隆一/中井洽/中川正春/長島昭久/長安豊/羽田孜/馬淵澄夫/牧義夫/松野頼久/松原仁/松本龍/村井宗明/山岡賢次/山口壮/柚木道義/渡部恒三

 ▽公明党(12人)
赤羽一嘉/伊藤渉/池坊保子/石田祝稔/江田康幸/北側一雄/坂口力/谷口和史/谷口隆義/福島豊/冬柴鉄三/桝屋敬悟
 ▽国民新党・大地・無所属の会(2人)
鈴木宗男/野呂田芳成

 ▽無所属(6人)
江田憲司/滝実/中村喜四郎/西村真悟/前田雄吉/渡辺喜美


【否とする者】(反対)

 ▽自民党(77人)
 阿部俊子/秋葉賢也/麻生太郎/新井悦二/井沢京子/伊藤信太郎/伊吹文明/石破茂/石原宏高/稲田朋美/今村雅弘/江渡聡徳/江藤拓/遠藤武彦/遠藤利明/小里泰弘/小野寺五典/大島理森/太田誠一/岡部英明/嘉数知賢/梶山弘志/上川陽子/鴨下一郎/木原誠二/北村誠吾/後藤茂之/佐藤剛男/坂本剛二/塩谷立/七条明/実川幸夫/下村博文/鈴木馨祐/関芳弘/薗浦健太郎/高鳥修一/棚橋泰文/谷垣禎一/谷畑孝/土屋正忠/寺田稔/土井真樹/中野清/中山泰秀/丹羽秀樹/丹羽雄哉/西川京子/西川公也/西野陽/西村明宏/根本匠/葉梨康弘/萩原誠司/早川忠孝/林潤/林田彪/平口洋/平田耕一/広津素子/福井照/二田孝治/堀内光雄/松島みどり/松野博一/松本洋平/三ツ矢憲生/宮路和明/宮下一郎/村上誠一郎/望月義夫/山中●(=火へんに華)子/山本公一/山本幸三/山本有二/若宮健嗣/渡辺博道

 ▽民主党・無所属クラブ(65人)
 池田元久/泉健太/岩國哲人/枝野幸男/小川淳也/小沢鋭仁/大串博志/大島敦/岡本充功/奥村展三/加藤公一/金田誠一/川内博史/菊田真紀子/北神圭朗/楠田大蔵/玄葉光一郎/小宮山泰子/古賀一成/後藤斎/郡和子/近藤昭一/佐々木隆博/笹木竜三/階猛/篠原孝/末松義規/鈴木克昌/園田康博/田島一成/田名部匡代/田中真紀子/高井美穂/高木義明/武正公一/筒井信隆/寺田学/長妻昭/西村智奈美/野田佳彦/鳩山由紀夫/原口一博/伴野豊/平岡秀夫/福田昭夫/藤井裕久/藤村修/古本伸一郎/細川律夫/細野豪志/前原誠司/松木謙公/松本大輔/松本剛明/三日月大造/三谷光男/三井弁雄/森本哲生/山田正彦/山井和則/横光克彦/吉田泉/笠浩史/和田隆志/渡辺周

 ▽公明党(18人)
 赤松正雄/井上義久/石井啓一/漆原良夫/遠藤乙彦/大口善徳/太田昭宏/神崎武法/佐藤茂樹/斉藤鉄夫/田端正広/高木美智代/高木陽介/富田茂之/西博義/東順治/古屋範子/丸谷佳織

 ▽社会民主党・市民連合(7人)
 阿部知子/菅野哲雄/重野安正/辻元清美/照屋寛徳/日森文尋/保坂展人

 【投票なし】(欠席・棄権)

 ▽自民党(24人)
 安倍晋三/赤池誠章/石原伸晃/今井宏/大野松茂/川条志嘉/古賀誠/後藤田正純/斉藤斗志二/高木毅/竹下亘/武田良太/武部勤/中川昭一/中根一幸/中山成彬/並木正芳/平沢勝栄/保利耕輔/増原義剛/水野賢一/山崎拓/山本朋広/与謝野馨

 ▽民主党・無所属クラブ(6人)
 仲野博子/鉢呂吉雄/平野博文/古川元久/横山北斗/鷲尾英一郎

 ▽公明党(1人)
 上田勇

 ▽共産党(9人)
 赤嶺政賢/石井郁子/笠井亮/穀田恵二/佐々木憲昭/志位和夫/塩川鉄也/高橋千鶴子/吉井英勝

 ▽国民新党・大地・無所属の会(5人)
 糸川正晃/亀井静香/亀井久興/下地幹郎/綿貫民輔

 ▽無所属(2人)
 平沼赳夫/横路孝弘
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 19:35 | 脳死・臓器移植
時事ドットコム:


 臓器移植法改正でA案が衆院で可決されたことについて、反対する遺族や市民団体が18日午後、衆院議員会館で記者会見し、「脳死を一律に人の死としないで」などと訴え、参院での慎重な議論や廃案を求めた。

 「わたしは死体と寄り添っていたの?」。中村暁美さん(45)は本会議場で、長女有里ちゃんの写真を忍ばせ見守った。有里ちゃんは3年半前、原因不明の急性脳症に襲われ、医師から「脳死」を宣告された。しかし、「温かい体があり、成長する体がある」と、2007年9月に4歳8カ月で他界するまでの約1年9カ月にわたり付き添った。

 「心臓が動かなくなり、体が冷たくなって初めて家族は今旅立ったんだと感じた。脳死は死の宣告ではなかった」と語った。

 議員にも実体験を通じて理解を求めたが、「直前まで『迷っている』と言っていた議員が堂々とA案に投じていた」といい、「むなしさがこみ上げてきた。この瞬間から娘は無になってしまうのか」と涙ぐんだ。(2009/06/18-18:41)
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 18:41 | 脳死・臓器移植
MSN産経ニュース


2009.6.18 13:30

 可決された「A案」は、提出された4案の中で、臓器移植へのハードルを最も下げる内容となっている。

 具体的には、(1)脳死を一律に人の死と見なす(2)本人が拒否していない限り家族(遺族)の同意で提供ができる(3)提供を15歳以上としていた現在の年齢制限が撤廃される-という特徴を持つ。

 日本移植学会は、現在は年約10例の脳死臓器移植が、A案のもとでは年70例程度にまで増えると予想している。

 現在、日本では提供を待つ人の数に比べ、提供者の数が圧倒的に不足している。とりわけ提供を待つ年少者は、国内で子供の臓器提供が禁止されているため、海外で移植を受けるしか生きる道がなかった。A案の可決は、これら長年の懸案を大きく好転させる可能性がある。

 ただ、A案といえども、これまでの国会審議の中で多くの課題が指摘されてきた。少なくない議員や医療、宗教関係者らがBCD案を支持したように、脳死を一律に人の死と見なすことに、広範な社会的合意が成立しているとは言い難い。大人と違って脳死判定が難しいとされる子供の判定を、どう軌道に乗せていくかという課題もある。

 さらに、年間70例程度にまで提供が増えた場合、移植ネットワークなど仲介機関や医療機関の側が、現体制のままで対応できるのかという課題もある。

 法案は今後、参院で審議される。さらなる議論を重ね、懸念点を払拭(ふつしよく)していくことで、善意を生かすための、より広範な国民的合意をつくることが求められる。(赤堀正卓)
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 13:30 | 脳死・臓器移植
MSN産経ニュース


2009.6.18 13:24

 子供の臓器移植に道を開くかどうかが焦点となっている臓器移植法改正4案は、18日午後の衆院本会議で採決が始まった。臓器移植をめぐる法案の採決は平成9年以来12年ぶり。採決は国会提出順にA~D案が採決され、最初に採決にかけられたA案が263票と過半数を得て可決された。反対は167票だった。今後、参院で審議されるが、A案を成立させる流れが強まった。

 投票総数は430票。過半数は216票。A案は「脳死は一般に人の死」と位置づけ、本人が生前に拒否しなければ、家族の同意で臓器提供を可能にする。また、15歳未満の臓器提供を禁じる現行法の年齢制限を撤廃し、子供の臓器移植に道を開く内容。

 共産党をのぞく各党は「死生観にかかわる」として党議拘束をかけず、議員個人の判断で投票した。共産党は「議論が尽くされておらず採決は時期尚早」として全員棄権した。与党と民主党は4案とも否決されれば全案を廃案とし、各案の獲得票数をもとに新改正案を作成して提出する方向で調整していた。

 4案は提出順に、A案のほか、移植可能年齢を12歳以上に引き下げるB案▽脳死判定基準を厳格化し、当面子供の臓器移植を認めないC案▽15歳以上は現行法を維持し、15歳未満は家族の承認などを条件に提供を認めるD案。

 4案は国会提出順にA~D案の順に記名投票で採決する予定だったが、A案が可決されたため、残りの案は採決されなかった。
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 13:24 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):政治


2009年6月18日13時24分

 衆院は18日午後の本会議で、臓器移植法改正案を採決し、原則「脳死は人の死」とし、臓器提供の拡大をめざすA案を賛成多数で可決した。残りのB、C、D各案は採決されないまま、廃案となった。ただ、参院では、多数を占める民主党内に臓器移植の要件緩和に慎重な議員が多く、独自案提出の動きもある。A案がそのまま成立するかどうかは不透明な情勢だ。

 衆院議員は現在、欠員を除き478人。採決は記名投票で行われ、欠席・棄権を除いたA案の投票総数は430(過半数216)、賛成263、反対167だった。共産党は「採決は時期尚早」として本会議には出席するが採決は棄権する方針を決定。自民、民主など他の主要政党は「個人の死生観」にかかわるとして党議拘束をかけずに採決に臨んだ。97年に成立した現行法の改正案が採決されたのは初めて。

 本人の意思が不明な場合でも家族が同意すれば臓器提供できるとするA案では、小児を含むすべての年齢で臓器提供が可能となる。移植学会や患者団体も推しており、最も多くの支持を集めているとみられていたが、原則「脳死は人の死」とすることなどに抵抗感も根強く、過半数確保のメドは立っていないとされていた。

 朝日新聞が5月に衆参両院の全議員を対象に行ったアンケートでも、7割近くが回答せず、回答者のなかでも「わからない・検討中」が2割超を占めるなど、多くの議員が態度を決めかねている様子が浮き彫りになった。A案が可決された背景には、今国会で改正が実現しなければ、当分、改正の機運が遠のくとの議員心理が働いた可能性もある。

 採決は国会提出順に、A、B、C、D各案の順で行われ、いずれかの案が投票総数の過半数の賛成を得た時点で、残りの案は採決されずに廃案になるルールだった。より広範な支持を集めようと、折衷案としてつくられたD案も、採決されないまま廃案となった。
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 13:24 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):政治


2009年6月18日13時32分

 臓器移植法の改正A案は06年、脳死になった人からの臓器提供を増やすことを目指す自民党の中山太郎衆院議員らが提出した。最大の特徴は、脳死を人の死とすることだ。そうすることで、脳死になった時に臓器を提供しようと考えていたかどうかがはっきりしない人からも、家族の承諾で提供できるようにする。

 現行法では、本人があらかじめ提供の意思を書面に示していなければ、脳死になったとしても、家族も医療機関も、提供の手続きを進められない。つまり、人が脳死になっても、必ずしも死んだことにならないと整理している。本人の意思が書面という確かな形で残されているかどうかがポイントだ。

 現在の制度は、脳死をめぐる様々な立場の人たちが議論を重ねて一致点を見いだし、97年に制定された。それだけ高いハードルを設けてある。A案は、提供を拒む権利を認めるものの、死を巡る基本的な立ち位置を変える。

 これまで脳死での臓器提供は年に10件前後だった。本人の意思を確かめる手立てとして用意された意思表示カードが思うように普及せず、臓器提供が大きく増えなかったとされている。昨年の内閣府世論調査では「脳死になったら臓器提供する」と記した人は約4%だった。

 A案が参院でも支持を集めて成立すれば、カードがなくても臓器提供できるようになるので、提供件数が増えると、移植にかかわる医師らはみている。ただ、衆院で「脳死を死とすることに社会的合意がない」といった反対意見が相次いだように、参院でも厳しい議論が予想される。
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# by miya-neta2 | 2009-06-18 01:32 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):政治


2009年6月17日20時28分

 臓器移植法改正をめぐり、参院の民主、社民両党を中心とした有志議員が17日、衆院で改正4案のいずれかが可決されて参院に送られた場合、参院独自の案を提出する考えを明らかにした。

 独自案の提出予定者は、民主党の円より子、森ゆうこ両氏ら移植医療の要件緩和に慎重なC案支持の議員。C案の一部を修正し、子どもからの臓器提供のあり方を有識者で検討する「こども脳死臨調」の設置を求める内容を盛り込む方針。

 衆院では4案のうち臓器提供の年齢制限を撤廃するA、D両案に支持が集まっているとみられるが、子どもの脳死判定は難しく、虐待児を見抜く体制整備も不十分だとの指摘がある。今後、自民、公明両党の議員にも賛同を呼びかけるという。独自案の提出により、参院側での十分な審議時間を求める声が強まりそうだ。ただ、衆院で4案とも否決された場合の法案提出については未定だという。
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# by miya-neta2 | 2009-06-17 20:28 | 脳死・臓器移植
衆議院議員早川忠孝の一念発起・日々新たなり


2009-06-12 12:25:30

臓器移植法改正案について困った展開

皆、頭がいいなどと思っているようですが、頑固で、屁理屈屋揃い。
少々呆れ返っております。

 (以下、続く…)
 
 
 
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# by miya-neta2 | 2009-06-12 12:25 | 脳死・臓器移植
【臓器移植】A案・中山太郎氏の意見要旨

2009.6.9 19:45

 9日の衆院本会議での臓器移植法改正4案提出者の意見表明要旨は次の通り。

【A案】中山太郎氏(自民)

 臓器移植法が成立して11年余が経過した。多くの患者、とりわけ国内で移植が認められていない小児患者が海外で臓器移植を受ける状態が続き、102人に上る。昨年9月に国際移植学会で渡航移植は認められないと決定され、世界保健機関(WHO)に報告されている。A案は国際的にほとんどの国で認められており、本人意思が不明の場合でも家族の承諾で臓器移植を可能にする。小児の移植の道も開かれる。

 一方で脳死を受け入れられない家族が拒否する道も開かれている。家族が臓器移植を承諾し1回目の法的脳死判定で脳死と判定された後、2回目の判定の際に家族が臓器提供を拒否した場合には、脳死と判定されても臓器移植は行えない。患者は医療保険で引き続き治療を受けることになる。


【臓器移植】B案・石井啓一氏の意見要旨

2009.6.9 19:48

【B案】石井啓一氏(公明)

 B案は本人意思を尊重する自己決定の枠組みを残し、意思決定できる年齢を初等教育が終わる12歳にする内容だ。臓器移植法が成立して12年たつが、いまだに「脳死を人の死」とするのは国民的なコンセンサスを得ていない。移植件数が増えないとの批判もあるが、ドナーカードを所持している人は8・4%にとどまる。免許証など身近な意思表示手段を確保できれば、臓器提供は増えると期待する。

 また移植医療の教育が充実すれば、さらに意思決定可能な年齢を引き下げることができる。社会的な合意がない中で「脳死を人の死」と法的に位置付けるのは拙速だ。段階的で着実にアプローチすることで移植医療の信頼を確保する。長いスパンで見れば臓器提供を増やすことになる。


【臓器移植】C案・阿部知子氏の意見要旨

2009.6.9 19:49

【C案】阿部知子氏(社民)

 C案は人間の尊厳の保持を掲げて脳死に至るまでの治療の担保や生体移植のルールを法制化する。現行の脳死判定は25年前に定められた基準だ。脳死の定義を「脳全体の機能の喪失」とし、判定基準の厳格化を求める。

 子どもからの臓器提供は「第2次脳死臨調」の設置を提案する。救急医療体制は立ち遅れ、虐待を受けた子どもからの臓器摘出を防止する有効な仕組みも確立されていない。子どもの自己決定権、小児の脳死判定基準などを検討すべきだ。拙速な採決は医療現場や子どもたちに禍根を残す。

 A案では臓器提供の場面以外にも「脳死を人の死」とすることが広がるなど人権上問題がある。臓器移植の現状と問題点を伝え、国民的な論議をする必要がある。


【臓器移植】D案・根本匠氏の意見要旨

2009.6.9 19:50

【D案】根本匠氏(自民)

 いまだに「脳死を人の死」とする社会的な合意は得られていない。脳死の考え方は人生観、死生観で異なり、臓器移植に慎重な人の心情にも配慮する必要がある。D案は15歳以上は臓器移植法を維持する。15歳未満は脳死が人の死と受容できる親が子どもの気持ちを忖度(そんたく)し、承諾する場合に臓器提供を可能にする。児童虐待の恐れがないことなどの条件を加え、医療機関の倫理委員会が確認する。

 A案は本人意思を尊重する臓器移植法の立法精神を百八十度転換するもので、欧米の考え方をグローバルスタンダードと見なす。日本には固有の文化的な特質がある。大多数の国民が納得する形で社会的な合意を得ながら、一歩一歩着実に進めるべきだ。
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# by miya-neta2 | 2009-06-09 22:25 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):おくやみ・訃報


2009年6月7日21時51分

 ジャン・ドーセさん(フランスの免疫学者)が6日、居住先のスペイン・マジョルカ島で死去、92歳。

 ヒトの主要組織適合性抗原で、移植手術の成否を握るHLA抗原を発見したことで、80年にノーベル医学生理学賞を受賞。免疫血液学、人体移植免疫遺伝学の第一人者で「臓器移植の父」と呼ばれた。著書に「生命のつぶやき HLAへの大いなる旅」(邦訳は集英社)など。(パリ)
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# by miya-neta2 | 2009-06-07 21:51 | 脳死・臓器移植
しんぶん赤旗


2009年6月7日(日)「しんぶん赤旗」

日本共産党の高橋ちづ子議員は、臓器移植法改正案の審議が行われた5日の衆院厚生労働委員会で、本人意思がなくても家族が提供を決められるというA案について、「臓器提供意思カード」を持たない「消極的拒否」など、個人の意思を尊重すべきだと指摘しました。

 同「カード」は1億2000万枚以上が配布されている半面、所持者は800万人にとどまっています。日本臓器移植ネットワークの「臓器提供意思登録システム」(2007年3月から運用)に提供意思を登録しているのは、4万376件(08年度末現在)で、拒否の意思表示は488件(同)です。高橋氏は、「拒否を含め、意思表示する人をもっと増やしていくことが(法改正の)大前提ではないか」と述べました。

 また高橋氏は、小児救急医療体制について、小児救急専門病床は6施設19床、小児集中治療室は15施設160床しか整備されていないことを指摘。「救命救急をおこなうことがまず大前提で、救える命を救うべきだ」と述べました。舛添要一厚労相は、「小児集中治療室(PICU)の整備を含め、小児の命を救うことに全力をあげたい」と答えました。

 高橋氏は、専門施設を備え脳死判定ができる小児病院は現在、一つしかないと述べ、条件整備がないままでは、期待を裏切り、混乱が生じるだけではないかと強調しました。
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# by miya-neta2 | 2009-06-07 11:57 | 脳死・臓器移植
【臓器移植】(上)子供の移植をどう考えるか

2009.6.6 22:05
 元気になった息子とキャッチボールができた。千葉県富津市の自営業、金子豊さん(43)は、それが何よりもうれしい。

 「もう二度と親子では遊べないと思っていた。それが1年半ぶりに息子が家に戻り、家族そろって食事ができた。当たり前の光景が戻ってきたのが、本当にうれしい」

 長男の亮祐君(12)は平成18年、血管に炎症が起きる難病の川崎病を発症した。心臓に障害が残り、補助人工心臓が必要となった。

 回復する手だては海外での心臓移植のみ。費用はざっと1億3000万円。家族や友人らが街頭で募金活動するなどして、なんとか工面した。20年3月、米国で心臓手術を受けたことで、死のふちから救われた。
 「なぜ、国内で移植ができないのか。日本人は日本人の手で救えるような日本になってもらいたい」
 金子さん一家の強い思いだ。
 (続く…)


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# by miya-neta2 | 2009-06-06 22:05 | 脳死・臓器移植
時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉


2009年6月5日

(渡辺 雄二=科学ジャーナリスト)

 現在の臓器移植法は、15歳未満の児童からの臓器提供を禁止している。そのため、心臓移植などを必要とする子どもは海外で移植を受けるケースが多い。しかし、海外で移植を受けるためには莫大な費用がかかる。また、日本人がよその国で臓器提供を受けることに、国際的な批判の声が上がっている。

 そこで臓器移植法を改正して、子どもが国内で移植を受けられるようにしようと、厚生労働省や各政党で検討が行なわれている。すでに、臓器提供を「0歳から可能」「12歳以上からにする」などの4つの改正案が国会に提出され、今国会での成立が目指されている。日本の現状を考えた場合、いったいどの案が最もふさわしいのか?
「脳死」判定はデリケートな問題をはらむ

 現行の臓器移植法(1997年10月施行)は、侃々諤々の議論の末に成立した妥協の産物といえる法律である。成立をめぐっての最大の争点は、「脳死」を人の死と認めるかどうかという点だった。それまで人の死は心臓死が当たり前だった。つまり、心臓が停止して、血液の流れがストップし、全身の臓器や組織が機能を停止し、体温が低下し、生命現象が失われる。それが「死」であった。

 脳死はそれとはまったく違う概念だ。体温を維持していようが、臓器や組織が機能を保っていようが、大脳・小脳、そして自律神経をコントロールする脳幹の機能が不可逆的に機能停止した状態になれば「脳死」である。この概念は1960年代に人工呼吸器が使用されるようになって生まれた。人工呼吸器を付けると、脳幹の機能が停止したあとも身体に酸素が供給される。それによって心臓は動き続ける。つまり血液が全身に送られ続けるので各臓器や組織は機能し続ける。

 それでもいずれは心臓も停止するのだが、完全心停止に至るまでには一定の時間があるため、その間に心臓などの臓器を取り出して移植に使おうという発想が生まれた。しかし人間は、たとえ脳死状態にあっても心臓が動いている限りは体温も維持され、皮膚はふつうの肌色を保つ。体温も維持される。つまり脳死状態の患者の外見は生きている時とそれほど変わらず、「死んでいる」と認識するのは難しい。そのため脳死を人の死として受け入れないという人が少なくなかった。

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# by miya-neta2 | 2009-06-05 12:00 | 脳死・臓器移植
asahi.com(朝日新聞社):政治


2009年6月5日6時54分

 臓器移植法の四つの改正案をめぐり、朝日新聞は衆参両院の全議員を対象にアンケートをした。回答を寄せた3割超の議員のうちでは、脳死を「一律に人の死」として提供者の増加を目指すA案が最も多い支持を集めた。だが、全議員の7割近くが回答せず、回答者の中でも「わからない・検討中」が2割超を占めたため、全体では4人に3人の賛否が不明だ。採決になればこうした議員らの動向が結果を左右しそうだ。主要各党は党議拘束をかけない見通し。

 全議員720人に5月に書面で質問した。衆院170人、参院60人の計230人(32%)が回答した。衆院本会議の採決に向け、複数の案に投票できる方式が検討されており、アンケートでは「最も支持する案」と「賛成する可能性のある案」を尋ねた。

 「最も支持」と「賛成する可能性」を合わせて、A案を選んだ議員は44%。現行法では、本人が提供に同意する意思をあらかじめ記した書面が必要だが、A案は、本人が拒んでいなければ家族の同意で提供できるようにする。

 D案は現在は提供できない15歳未満の子から親の同意で提供できるようにする。27%の支持を集めた。脳死の条件を厳しくするC案は13%、提供できる年齢を12歳以上に下げるB案は5%。どれも支持しない人は4%だった。

 臓器移植法は97年に施行された。施行後3年の見直し規定があるが、議論は深まらず、今年4月にようやく審議入り。今回答えなかった議員らは「政治になじみの薄い生死の問題なので悩む」などと説明。「支持者の意見が割れていて選挙前に態度を表明しにくい」と話す議員もいた。

 脳死からの臓器提供者は毎年10人前後にとどまり、日本移植学会などは移植が必要な患者が毎年数千人死亡しているとしている。15歳未満は臓器提供できず、幼児は事実上、国内で移植を受けられない。半面、脳死になったとみられる小児が数カ月以上、心臓死に至らない例もあるため、脳死を死とすることに反対も根強い。
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# by miya-neta2 | 2009-06-05 06:54 | 脳死・臓器移植
キャリアブレイン

 臓器移植法改正をめぐる議論が国会でも進む中、臓器移植法改正案の「A案」を支持する議員らが6月3日に開いた勉強会で、米国の小児集中治療専門医の資格を持つ、静岡県立こども病院の植田育也・小児集中治療センター長は、米国での小児の脳死判定について紹介し、「経験を積めば、高い確率で小児の脳死の診断が可能」と述べた。また植田センター長は、小児の脳死判定など小児医療の充実のためには、小児集中治療室(PICU)の整備や専門医の養成が重要だと強調した。
 植田氏は1994-98年、米国の病院で小児医療の経験を積み、同国の小児集中治療専門医の資格を取得。脳死判定や子どもの家族への説明、看取り、「臓器提供への送り出し」なども経験したという。

 勉強会で植田氏は、日本社会では「小児の脳死判定は難しいのではないか」「脳死になった小児でも回復するのではないか」「虐待された小児から臓器が提供されてしまうのではないか」などの不安があると指摘。その上で、米国のPICUでの経験などを踏まえ、こうした「不安」への意見を述べた。

 小児の脳死判定の難しさについては、米国では、▽生後1週間から2か月未満の乳児では2回の診察所見と脳波測定を48時間空けて実施▽2か月以上1歳未満の乳児では2回の診察所見と脳波測定を24時間空けて実施▽1歳以上では2回の診察所見を12時間空けて実施―など、「若年者ほど慎重に規定された判定基準がある」と強調。また、脳幹機能の消失など脳死判定にかかわる検査は通常の診察の中で行われ、「(脳死判定に当たって)特別な検査をするというわけではなく、あくまで一般的な診察、普通に行う検査の集合体だ」と説明した。その上で、「経験を積めば、高い確率で小児の脳死の診断が可能」と述べた。
 
 脳死になった小児が回復する可能性については、脳死になると自発呼吸ができなくなるため、人工呼吸器につないで呼吸を維持することになるが、やがては心停止に至ると指摘。ただ、年齢の低い小児ほど、脳死になってから実際に心臓が止まるまでの時間は長い傾向があり、「小児だと通常、1-2週間くらいは心臓が動き続ける」「新生児だと数か月、場合によっては数年以上にわたることもある」と述べた。
 さらに、「濃厚な延命治療」を行うと、この期間は延長し、「何年もの後に、わずかに自発呼吸が出てくるような患者もいるという報告が実際にある」と指摘。「脳死を診断した医師のエラーなのか。脳死判定基準自体にわずかにエラーがあるのか、これは難しいところだ」とした。ただ、これはあくまで「ほんのわずかな容体変化」で、「元の通りに戻るということでは決してない」と強調。むしろ、延命治療を続けることで、患者の体に大きな負担を掛けることは「(米国では)倫理的ではないと思われている」と指摘した。
 
 被虐待児からの臓器提供のおそれについては、「虐待診療が日本で未熟だということ。専門医が診れば、初診の時点で虐待を疑うことができる」と指摘。まず、被虐待児の診療や社会的措置を「しっかりするべき」と述べ、小児の脳死問題とは切り離して検討すべき問題だと強調した。

■PICUの整備など課題
 植田氏はまた、日本で小児の臓器移植を行う上での問題点も指摘した。
 まず、日本には小児の脳死判定に携わった経験のある小児科医がほとんどおらず、日本の小児の死亡の6-7割は、小児の看取りを年間1、2件しか扱っていない「小規模」な病院で行われていると指摘。日本の小児科医の多くが、「脳死判定だけでなく、看取りも不慣れだ」との見方を示した。また、日本ではPICUの整備が進んでおらず、小児の救命率が先進国中で米国に次いで低いと指摘。「こうした問題に対する答えが見えないというところから、(小児の脳死に対する)不安が来ているのではないか」と述べた。
 また、小児の臓器提供を進める場合、「臓器提供をした子どもの親にとっても、臓器提供を後々まで最良の選択だったと思ってもらえるような医療をわたしたちは提供しなければならない」と強調。そのためには、▽脳死となった小児の体がどのように衰え、心停止に至るのかなど、小児がたどる「将来」を的確に話せること▽臓器提供について中立な立場で話せること▽小児の看取りの医療ができること▽被虐待児の診療ができること―が必要だと指摘。具体的には、PICUの整備や専門医の養成を進め、患者の集約化を図ることが必要だと述べ、「法案整備だけでは不十分」と強調した。

更新:2009/06/04 13:15   キャリアブレイン
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# by miya-neta2 | 2009-06-04 13:15 | 脳死・臓器移植
NHKニュース(動画)


2009年6月3日 21時54分

臓器移植法の4つの改正案のうち、家族が承諾すれば年齢に関係なく臓器提供を認める「A案」を支持する議員が会合を開き、臓器提供を増やすためには、A案の成立が不可欠だとする決議を採択し、すべての国会議員に支持を呼びかけることを決めました。

臓器移植法の改正をめぐっては、臓器提供の要件などが異なる、A、B、C、Dの4つの改正案が提出され、衆議院厚生労働委員会で審議されています。このうち、本人の意思がわからなくても、家族が承諾すれば年齢に関係なく臓器提供を認める「A案」を支持する、自民党の中山太郎元外務大臣や、民主党の渡部最高顧問らが会合を開き、自民党、民主党、公明党、国民新党から20人余りの国会議員が出席しました。会合では、「臓器移植を受ければ救われるはずの多くの命が失われており、国内での臓器提供が増えるよう、法改正を急ぐべきだ」という意見が相次ぎました。そのうえで、会合では「A案以外の改正案は、移植をさらに制限するものや、現行法とあまり変わらないものであり、現状を解決することはできない」として、A案の成立が不可欠だとする決議を採択し、すべての国会議員に支持を呼びかけることを決めました。一方、民主党、社民党、国民新党の国会対策委員長が会談し、衆議院で審議されている臓器移植法の改正案について、今の国会で採決すべきだという認識で一致し、4つある改正案の採決方法などを、与党側と協議していくことになりました。野党3党の国会対策委員長会談では、臓器移植法の改正をめぐって、臓器提供の要件などが異なる、A、B、C、Dの4つの改正案が提出され、衆議院厚生労働委員会で審議されていることから、対応を協議しました。この中で、民主党の山岡国会対策委員長は「今の国会の会期が大幅に延長されたので、十分な議論をしたうえで、原則として、今の国会で決着をつけて、政治の責任を果たすべきだ」と述べました。これに対して、社民党の日森国会対策委員長と国民新党の糸川国会対策委員長も同意する考えを示し、今の国会で臓器移植法の改正案を採決すべきだという認識で一致しました。そして、4つの改正案の採決方法などをめぐって、議院運営委員会の場で、与党側と協議していくことを確認しました。
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# by miya-neta2 | 2009-06-03 21:54 | 脳死・臓器移植
(医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース

5月27日21時33分配信 医療介護CBニュース
 衆院厚生労働委員会は5月27日、臓器移植法改正案についての一括審議を行った。この中で、「脳死は人の死か」について、委員から質問が相次いだ。

 委員会では、「脳死を人の死とする」「本人の同意がなくとも家族の同意で臓器摘出が可能」としているA案と、「脳死を人の死としない」「15歳未満の移植については親権者の承諾と第三者の倫理委員会の審議が必要」としているD案に質問が集中した。

 林潤氏(自民)は「脳死が人の死であるという考えが、どのくらい日本人の社会的な合意が得られているのか」と質問。これに対し、A案の提出者の河野太郎氏(同)は、世論調査の結果や、海外での臓器移植の際に多額の募金が集まることなどを挙げ、「脳死は人の死ということが社会的に受け入れられている」との考えを強調した。

 一方、西本勝子氏(同)はD案の提出者に対し、A案を支持できない理由を質問。これに対し、根本匠氏(同)は脳死を人の死とする社会的な合意は得られていないとした上で、脳死が人の死だと押し付けるものだとA案を批判した。

 また、枝野幸男氏(民主)から、人の死は「国会議員ごときが決めて押し付ける性質のものではない」との意見も出た。

■A案なら年間70件以上増加か

 あえて言うなら、年間70-150件増えるのではないだろうか―。河野氏は、「(日本)移植学会のある先生の個人的な意見」とした上で、仮にA案が施行された場合、脳死臓器移植が年間で70-150件増えるとの具体的な見通しを紹介した。山井和則氏(民主)の質問に答えた。
 一方、移植可能年齢を12歳に引き下げるとするB案の提出者の石井啓一氏(公明)は、15歳以上について「移植件数は増えるものと期待される」とした。15歳未満の移植については、「当面12歳まで下げるということなので、そんなに多くは増えない」と語った。
 脳死を判定する際の基準を厳格化するC案の提出者の枝野氏は、「C案のような適切・的確な手続きを整理することの方が、(ドナーが増え)臓器移植が増える」との認識を示した。
 D案の提出者の笠浩史委員(民主)は、件数はなかなか答えられないとしながらも、減ることはないとした。

最終更新:5月27日21時33分
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# by miya-neta2 | 2009-05-27 21:33 | 脳死・臓器移植
毎日jp(毎日新聞)

 議員立法による臓器移植法改正案が計4案出そろい=表、国会への法案提出者が一堂に会した討論会(東京財団主催)が19日、東京都内で開かれた。出席者は同法の何らかの見直しが必要との認識では一致したものの、具体的な改正点では主張が大きく対立し、合意形成の難しさも浮き彫りになった。討論会の模様を紹介する。【江口一】

 ◇国際基準か社会的合意か/虐待どう見抜く
 出席したのは衆院議員で各案提出者の冨岡勉(自民)=A案▽石井啓一(公明)=B案▽阿部知子(社民)=C案▽岡本充功(民主)=D案=の各氏。

 4氏は各改正案の背景や狙いを紹介したが、脳死の法的な位置づけと、14歳以下の脳死者からの臓器摘出を認め、小児への移植に道を開くべきか否か、の2点で特に意見が割れた。

 ■死の定義

 脳死の位置づけでは、移植の実施にかかわらず法的な人の死と定義するA案と、本人が生前に臓器提供の意思表示をしている場合に限定して法的な死とする現行法を基本的に踏襲するB、C、D各案で立場が大きく異なった。

 A案の冨岡氏は「脳死から意識が戻り社会復帰した例はない。脳死を人の死と認めていないのは日本だけ」として、脳死を法的な人の死とすべきだと主張。改正されれば本人や家族の意思に反して脳死判定など移植手続きが進められるのでは、との懸念には「ありえない」と反論した。

 これに対し石井、阿部、岡本の3氏は、いずれも脳死を一律に人の死とすることに慎重な考えを示した。

 B案の石井氏は「脳死を人の死とする社会的な合意は得られていない。人の死は文化的、宗教的な土壌で異なり、国際的な基準に合わせる必要はない」と述べた。C案の阿部氏は「救急搬送に要した時間など、これまでの脳死移植の検証が不十分。また、脳死にはまだ科学的に追究すべき点がある」として、脳死判定の厳格化を訴えた。D案の岡本氏は「脳死だから治療をしても仕方がないなどと、本人や家族の意思に反する死としてはいけない」と話した。

 ■小児の場合

 小児の脳死移植では、脳死判定そのものの難しさと、虐待による脳死移植を防げるか、などが焦点だ。

 B案の石井氏は日本小児科学会の調査を引用し、「親が虐待の事実を隠せば、医師が見抜くのは難しい。また小児の脳死者は長期間生存することがあり、医学的に脳死判断が可能とする医師は3割にとどまる」などと紹介。提供年齢を12歳以上とした上で、被虐待児からの臓器摘出の防止対策や脳死判定基準の検証などの基盤を整え、段階的に法整備すべきだとした。

 提供年齢の制限は撤廃するとしたD案の岡本氏も虐待を懸念し、14歳以下の臓器提供では家族の同意に加え、院内の医師による第三者委員会の審査が必須と主張した。

 C案の阿部氏は「日本の小児の救急医療は(救命率などの)成績がきわめて悪い。小さな心臓を持った子が死ななければならない厳しい状況を何とかすべきだ」と小児医療自体の改善を訴えた。

 一方、A案の冨岡氏は「世論調査で国民の7割が14歳以下の臓器提供を容認している。脳死判定では6人以上の医師が厳しくチェックするため、虐待は見過ごされない」と強調した。

 ■件数増えるか

 法改正を目指す機運の背景には、脳死移植件数が99年の第1例以降、計81例にとどまる実態もある。だが、この日は「法改正で移植が劇的に増えるわけではない」との意見が続出した。

 A案の冨岡氏は「移植が増えない問題点は、法改正とは別にある」として脳死判定の煩雑さや国民性を挙げ、地域ごとに専門医による脳死判定チームを置くことなどの支援策を提案した。D案の岡本氏も「脳死者が全員、臓器を提供しても移植に必要な臓器は足りないという現実への理解も必要だ」と述べた。

 また、C案の阿部氏は、移植医療全体を見直すことを要請。法的な規制がない生体移植についてもルールを法律に盛り込むよう主張した。

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社説:臓器移植法改正 にわか勉強では困る
臓器提供:「14歳以下も可能に」…自・民有志が第4案

毎日新聞 2009年5月26日 東京朝刊
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# by miya-neta2 | 2009-05-26 08:06 | 脳死・臓器移植