42例目の脳死移植 30代男性から心臓と肺
2006年 03月 21日
交通事故による急性硬膜下血腫のため帝京大病院(東京都板橋区)に入院していた30代男性が、臓器移植法に基づき国内43例目の脳死と判定され、42例目の脳死移植が21日、行われた。
心臓は国立循環器病センター(大阪府吹田市)で拡張型心筋症の30代男性に、肺は京都大病院で肺リンパ脈管筋腫症の30代女性に、それぞれ移植。肝臓と膵臓(すいぞう)、腎臓は医学的な理由で提供が見送られた。小腸は待機患者がいなかった。
帝京大病院によると、提供者の男性に対する1回目の脳死判定終了後の18日早朝、脳波計の波形に変化が見られ、2回目の判定を中止した。変化は末梢(まっしょう)神経の活動が原因と判断し、変化が消えた20日午前から判定をやり直したという。
こうした対応について日本臓器移植ネットワークは「特に問題ない」としている。
2006年03月21日火曜日